患者さんを第一に考え、地域の皆さまに信頼される医療をめざします。
専門の医師が、迅速に対応できる体制を整えています。
当院では、これまで地域の中核として急性期脳卒中の診療に取り組んできました。このたび、より幅広い脳神経疾患に対応するため、これまでの『急性期脳卒中センター』の診療機能を発展的に引き継ぎ、2025年8月1日に『脳神経疾患センター』を新たに設立いたしました。
当センターには、脳神経内科および脳神経外科の治療に専門的な知識と経験をもつ医師が複数在籍しており、24時間体制で診療に対応しています。
脳卒中をはじめ様々な脳神経疾患を対象に、医師や多職種スタッフのチームが一致協力して診療にあたっています。
これまでも地域の病院や救急隊と連携しながら地域の医療を支えてきましたが、新しいセンターを設置したことで、高度な診断・治療技術を必要とする脳神経疾患をより一層幅広く受け入れることが可能となりました。これにより、病気のあとに残る体の不調をできるだけ減らし、よりよい回復を得ることが期待されます。
当センターでは、以下のような疾患に対応しています。
グリオーマ(神経膠腫)や高度な小児疾患は京都府立医科大学脳神経外科と連携して治療を進めています 。
当センターは、脳卒中や神経救急を含む脳神経疾患に専門的かつ迅速に対応できる診療体制を整えています。
一次脳卒中センターコア施設※1として認定されており脳血管内治療専門医(指導医1名・専門医5名)、脳神経外科専門医(3名)が在籍しております。高い専門性を持つ医師が協力し、24時間365日体制で急性期治療に対応しています。また、医師の働き方改革にも配慮し、安定した診療体制を維持しています。
リハビリテーションにおいても、急性期からの早期介入を重視し、医師をはじめ、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士による専門チームが在籍しております。(医師2名と、理学療法士23名、作業療法士7名言語聴覚士7名。その内資格保持者は、呼吸療法認定士13名、心臓リハビリテーション9名、摂食嚥下認定士1名。)
リハビリ機器として、ロボットリハ(WW-100)や宇宙医学由来の電気刺激機器(G-TES・L300-GO)を導入し、患者さん一人ひとりの回復を多面的に支援しています。
また、言語聴覚士による嚥下評価(週2回の嚥下造影・必要時の嚥下内視鏡)や、作業療法士による超急性期からの離床支援など、患者さんの状態に応じたきめ細かな対応が可能です。
診療では、医師・看護師・リハビリスタッフ・医療ソーシャルワーカーなどによる多職種カンファレンスを週1回実施し、患者さんの情報を共有しています。チーム全体で支える医療体制により、地域の皆さまに安心と信頼を届けます。
※1「一次脳卒中センターコア施設」とは、脳卒中の患者さんに対して、24時間365日、迅速で専門的な医療を提供できる体制が整った病院であり、日本脳卒中学会が認定しているものです。救急搬送や発症直後の治療において、地域の中核を担う重要な役割を果たしています。
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